悲劇喜劇

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別役実、学生時代の幻の評論「三好十郎論」(1959年)冒頭を特別公開!(『悲劇喜劇』21年7月号)



『悲劇喜劇』21年7月号では、今なお現代を生きる演劇人の創作意欲を刺激する作品を残した二人の劇作家、三好十郎と秋元松代の普遍性を考察する特集を組みました。

一九五九年秋、早稲田大学の学生劇団「自由舞台」による『浮標』の公演パンフレットに寄せられた、別役実の大学二年生時(二十二歳)の評論「三好十郎論」の冒頭を特別公開いたします。

「愛する」と云う事が「真に理解する」と云う事である。特に三好十

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コロナ禍中の生き方をシェイクスピアに学ぶ   河合祥一郎(東京大学教授)

発売中の『悲劇喜劇』21年5月号では、シェイクスピアを特集いたしました。
なぜシェイクスピアは400年にわたり盛んに上演され続けているのでしょうか? 
愛や憎しみ、苦悩、葛藤、喜び……普遍的な人生の諸相が、ダイナミックな枠組みで活写されている。精神の病や権力構造など、現代に通じる解釈で読むことができる。答えは様々だと思います。

演劇界において、この大作家の名前に匹敵する共通言語はありません。

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【海外の実情 シンガポール】 社会における演劇の 立ち位置の再検証へ ポストコロナ時代のシンガポール演劇

「悲劇喜劇9月号 劇場へ行けない――コロナ時代の演劇事情」では、コロナ禍を受けて揺れ動く演劇界の今を特集。宮城聰氏・平田オリザ氏の約20ページにわたる対談や、若手演劇人による往復書簡に加え、欧米・アジア7カ国の文化政策や劇場の実情を充実の執筆陣が報告しています。このたび、滝口健氏によるシンガポール演劇のレポートを特別に全文公開します。

 新型コロナウィルス感染症の拡大により、シンガポールの演劇界

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カミュ・ニーチェ・アルトー:フランス演劇の70年とともに         堀切克洋(演劇批評家)

「悲劇喜劇」2019年11月号では、フランスの小説家・劇作家であるアルベール・カミュを大特集しました。44歳でノーベル文学賞を受賞し、不慮の事故によって46歳の若さで亡くなるまで、小説『異邦人』や戯曲『カリギュラ』『誤解』などを発表。その作品は「不条理」とそれに対する「反抗」というテーマで貫かれています。

フランス在住の演劇批評家・堀切克洋氏が、フランス演劇の戦後七十年の歴史にふれつつ、これまで

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【特別寄稿】佐々木敦「松原俊太郎は現代日本演劇における新たなる劇作家の時代を切り拓くだろう」(悲劇喜劇2018年1月号)

以下、悲劇喜劇2018年1月号より。

松原俊太郎は「戯曲の時代」を幻視する

佐々木敦(批評家)

劇作家不遇の時代だと思う。
演劇は幾つもの要素から成り立っているが、現在活躍中の演劇作家の多くが「劇作家、演出家」であり(更に「劇団主宰」であることも多い。この「劇団」という語の定義もかつてとは違うのだが)、戯曲を書くこととそれを演出することがひと続きの作業であるとされていることがしばしばである。

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