ハヤカワSF

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ノート

南方熊楠、英国にて天使と邂逅。『ヒト夜の永い夢』前日譚「一八九七年:龍動幕の内」

4月に刊行された、柴田勝家氏による一大昭和伝奇SF『ヒト夜の永い夢』。粘菌コンピュータを搭載した自動人形「天皇機関」をめぐって時代を築いた名士たちが入り乱れる本書の、スピンオフ前日譚を特別公開します。
本作単品でも楽しめるようになっていますが、ぜひ『ヒト夜』を読んでからお楽しみください!(編集部)



 ここは世界の全てがある場所、つまり大英博物館である。
 大英帝国の威光も燦然たり。七つの海

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粘菌コンピュータによる「天皇機関」発明の幕開け。『ヒト夜の永い夢』お試し版

民俗学SFの俊英・柴田勝家氏が、稀代の博物学者である南方熊楠を通して粘菌コンピュータにより稼働する自動人形「天皇機関」発明の顛末を描いた一大昭和伝奇ロマン『ヒト夜の永い夢』。その冒頭を掲載いたします。

 天上から花が降り注ぐ。
 赤いもの、黄色いもの。極彩色の花々が灰色の空を舞い、地上へと落ちていく。それらは通りを埋め尽くす観衆の頭にも積もっていくが、彼らはそんなものお構いなし、実に楽しげな表情

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