ハヤカワSF

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出会ったことのない幼馴染と、恋の話。三秋縋『君の話』文庫版・11月3日発売

 二十歳の夏、僕は一度も出会ったことのない女の子と再会した。架空の青春時代、架空の夏、架空の幼馴染。夏凪灯花は記憶改変技術によって僕の脳に植えつけられた義憶の中だけの存在であり、実在しない人物のはずだった。「君は、色んなことを忘れてるんだよ」と彼女は寂しげに笑う。「でもね、それは多分、忘れる必要があったからなの」
 これは恋の話だ。その恋は、出会う前から続いていて、始まる前に終わっていた。
(単行

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ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。