原尞『それまでの明日』著者あとがき 全文掲載
14年ぶりの沢崎シリーズ最新作『それまでの明日』が文庫化され話題を呼んでいる原尞。長い沈黙の間には何があったのか? デビュー以来伴走してきた名編集者との別れ、執筆への執念と葛藤などを赤裸々に語る「著者あとがき」を特別公開する。
*一部、事件の真相に触れる部分を割愛しています。
著者あとがき
原 尞
最新長篇『それまでの明日』の文庫化にあたって、恒例になっている探偵・沢崎の短いエピソードを仕入れようと接触を試みたのだが、《自分の始末は自分でつけろ》という伝言が返ってき