1月25日発売のミステリマガジン「原尞読本」特集で、原尞最新作『それまでの明日』に備えよ!
伝説の男が帰ってきた。その男――原尞のデビューは1988年にさかのぼります。原尞の処女作にして〈私立探偵・沢崎〉シリーズ第1作『そして夜は甦る』は、『このミステリーがすごい!』で国内編の2位にランクインし、山本周五郎賞にノミネートされました。続いて、翌年発表した第2作『私が殺した少女』で、『このミス』1位、直木賞を受賞という快挙を成し遂げ、原尞の名は不動のものとなります。レイモンド・チャンドラーに深く傾倒する原尞の作風はハードボイルドの正統の香気に溢れ、その緻密な構成は沢