ハヤカワ・ミステリ

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特集 ジョー・イデ『IQ』⑤――アイゼイアVS変質者! カーチェイスの決着は!? 冒頭試し読み掲載(3/3)

好評発売中のミステリ『IQ』より、冒頭部分の試し読み第三弾を掲載します!
・試し読み第一弾はこちらから
・試し読み第二弾はこちらから

 アウディが通りを疾走し、ぼやけた家並みが過ぎ去っていく。アイゼイアは歯を食いしばっているが、それを除けば表情は変わっていない。おそらくあの男はこうしようとたくらんでいた。クロロフォルムを持って荒っぽい界隈に来て、手ごろな少女を探していた。しかも、あの少女を素早く

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特集 ジョー・イデ『IQ』④――アイゼイアが遭遇した事件とは? 冒頭試し読み掲載(2/3)

好評発売中のミステリ『IQ』より、冒頭部分の試し読み第二弾を掲載します!
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 ボイドはきのうと同じ場所にトラックを駐めた。やたらぴりぴりしているが、腹は決まっている。必要なのは、横のシートに置いてあるトカゲのような緑色のボウリング用バッグだけだ。ダクトテープ、ゴム手袋、熟れたトマトを透けて見えるくらい薄くスライスできる切れ味鋭い骨取り用ナイフ。そのほか、大きな青いスポ

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特集 ジョー・イデ『IQ』③探偵アイゼイア・クィンターベイ登場――冒頭試し読み掲載(1/3)

好評発売中のミステリ『IQ』より、冒頭部分の試し読み第一弾を掲載します!

プロローグ

 ボイドは学校の向かいにトラックを駐め、チャイムが鳴るのを待っていた。外の気温は三十五度近くで、運転席の空気は墓の中のように息苦しくよどんでいる。汗がボイドのフィッシング・キャップに黒い染みをつくり、だらだらと顔に垂れ、目に入り、日焼けした肌にしみた。いくらかでもましになるかとTシャツの襟を揺すったものの、腋

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『紳士と猟犬』/インド奥地で詩人を捜せ! 虎を狩れ! 異色の英国人バディの歴史冒険ミステリ、第一章を無料公開!

読書好きの軍人&猟犬の異名を持つ謎の「探偵」――異色の英国人バディが、19世紀インドの奥地で、消えた詩人の行方を追う! 

ハヤカワ・ミステリ文庫より好評発売中の『紳士と猟犬』(M・J・カーター/高山真由美訳)より、主人公ふたりの初遭遇を描いた第一章を公開!

第一章

カルカッタ、一八三七年九月

 かごが急に左に傾ぎ、わたしはまたも吐き気の波に襲われた。冷たい空気が流れこんでくることを空しく期

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