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悲劇喜劇22年5月号 第9回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞 受賞作『ダウト 〜疑いについての寓話』(風姿花伝プロデュース)大特集!
4月7日発売の『悲劇喜劇』5月号では、ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の大特集号です。第9回となる今回の受賞作は、『ダウト 〜疑いについての寓話』(風姿花伝プロデュース)に決まりました!
昨年上演された演劇作品の中で最も “劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品”と、選考委員たちを唸らせた作品です。ぜひ戯曲とともに作品についての考察をお楽しみください!
ハヤカワ「悲劇喜劇」賞
選考委員と批評・評論家の
こんな小説が読みたかった――郝景芳『流浪蒼穹』・立原透耶解説再録
「折りたたみ北京」の著者・郝景芳が描き出した美しき火星SF『流浪蒼穹』。本欄では、作家であり中国SF紹介者・翻訳者として活躍する立原透耶氏の解説を再録します。
本作を読み、「こんな小説が読みたかった」と感嘆した立原氏。その理由とは――?
解説
作家・翻訳家 立原透耶
こんな小説が読みたかった、読み終えて最初に感嘆とともに漏れた言葉がそれである。
物語は全部で三つのパートに分かれて
姿を消した双子の妹。それから数十年、つながりは切れたかに見えた。あの日まで――小説『ひとりの双子』試し読み①
「入れ替わっても気づかれない」とさえ言われた双子が、ある選択によって、まったく異なる人生を送ることになる。
アメリカの小説家、ブリット・ベネットが『ひとりの双子』で描くのは、そんな姉妹。姉のもとから突如消えた妹は、自由をもとめて、素性を偽り、故郷から遠くのどこかで暮らしているといいます。姉は噂しか知らず、もう何年も会っていません。
妹を追いかける物語は、サスペンスと驚きに満ち、ページをめくる手が
【新☆ハヤカワ・SF・シリーズ3月刊】迷える放浪者たちの美しき火星SF・郝景芳『流浪蒼穹』お試し読み
新☆ハヤカワ・SF・シリーズ、3月の配本は郝景芳『流浪蒼穹』(及川茜・大久保洋子訳)です。「折りたたみ北京」でヒューゴー賞を受賞した著者による、地球と火星のどちらにもアイデンティティを見いだせない少年少女の美しきSFドラマです。本欄ではそんな本作のお試し読みを掲載いたします!
前 言
本作『流浪蒼穹』は二〇〇七年に書き始め、二〇〇九年に完成した。当初は『流浪蒼穹』というタイトルで三部から
色と出会うよろこびを味わう絵本『いいいろふうせんや』(たなかしん)ハヤカワ・ジュニア・ブックス
早川書房は2022年4月5日に『いいいろふうせんや』を刊行します。
本書はいろとりどりの動物やふうせんが次々と登場する赤ちゃん向け絵本です。
黒地にあざやかな色が目をひく本書は、色に興味をもちはじめたお子さんの好奇心を刺激します。
著者は画家のたなかしんさん。
明石海岸の砂を下地に使った独特の画法で描かれた絵は、老若男女をとりこにしています。
『いいいろふうせんや』の原画も砂の下地に描かれてい
全米170万部突破。現代アメリカ文学の新たな声『ひとりの双子』(ブリット・ベネット、友廣純訳)
アメリカの作家、ブリット・ベネット『ひとりの双子』(原題 The Vanishing Half)を2022年3月26日に刊行します。
本作はアメリカで2020年に刊行されると、またたく間に話題となった長篇小説です。
物語は、ある日、姉のまえから姿を消した妹の謎をめぐって展開します。妹の行方を追いかけるさまを、サスペンスと驚きと抒情たっぷりにつづる抜群のストーリーテリング。そして、双子の分断をひき