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いまSFを読む本当の価値とは。「世界のリーダーはSFを読んでいる」フェア解説:大澤博隆
いまSFを読む本当の価値とは大澤博隆
SFとビジネスに関する動きが昨今盛り上がっている。私は、SFプロトタイピングと呼ばれる、SFを作る過程を革新的なビジネスアイデアを生むための思考に応用するやり方を研究している。ビジネスや実社会に影響を与えたSFとしては、多くの作品が挙げられる。今回復刊された『スノウ・クラッシュ』も、メタバースやアバターといった単語を生んだ小説であり、「予言書」のようにもては
パオロ・ジョルダーノの最新長篇『天に焦がれて』著者インタビューを特別公開!
11月17日に発売された『天に焦がれて』(パオロ・ジョルダーノ/飯田亮介訳)。刊行後、著者にインタビューを行い、AERA dot.でインタビューが公開されました。コロナ禍について今思うことや、イタリアの人々のコロナ禍に対する反応、『コロナの時代の僕ら』と『天に焦がれて』で共通する伝染病について思ったことなどを著者にインタビューしました。
早川書房のnote記事では、長さの都合で掲載できなかっ
なぜ〈カルチャー〉が勝利するのか――イアン・M・バンクス論 著:ジョセフ・ヒース(『反逆の神話』著者)
なぜ〈カルチャー〉が勝利するのか──イアン・M・バンクス論ジョセフ・ヒース/青野浩訳
もう何年も前になる。いろいろ物知りの友人から、1冊の本を手渡され「あなたはこれを読むべきね」と言われた。イアン・M・バンクス著『Use of Weapons(武器の使用)』と題された本だった。
僕は表紙のキャッチコピーをチラ見して、「〈カルチャー〉(the Culture)って何なの?」と尋ねた。
「そうね
『スノウ・クラッシュ』からバロック・サイクル三部作、最新作Termination Shockまで――ニール・スティーヴンスン作品ガイド(日暮雅通)
『スノウ・クラッシュ』の原書が刊行されたのは1992年。ちょうど30年が経っている。この文庫での再刊も20年ぶりだが、これほど昔に出されたアイデアが今でも色褪せない、というより現在を先取りしていたことを考えると、ニール・スティーヴンスンが並々ならぬ作家であるとわかるだろう。
何が「先取り」なのかというと、言わずと知れた本書のメインテーマ、「メタヴァース」である。この言葉(発想)が、ここへ来て大き
【登場人物紹介イラスト公開!】『転生令嬢と数奇な人生を2 落城と決意』(3/2発売)
なろうPV数963万(もうすぐ10,000,000PVですね)突破! ちょっと(?)シビアな異世界転生ファンタジー『転生令嬢と数奇な人生を2 落城と決意』の3月2日の発売を前に、気になる登場人物紹介のイラストをご紹介いたします。
1巻からの流用ではなく、すべてしろ46さんによる新規イラストです。
それではどうぞ!
1巻からのカレン、ライナルト、ヴェンデル、アヒム、ゲルダに加えて、2巻では新しくシ