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アカデミー賞四冠のコーエン兄弟監督映画「ノーカントリー」原作、待望の復刊。『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』(コーマック・マッカーシー/黒原敏行訳)

米文学界の巨匠コーマック・マッカーシーの傑作犯罪小説が待望の文庫化です。『血と暴力の国』(扶桑社ミステリー)から改題、改訂した上での再文庫化。黒原敏行さんが今回の文庫用に書き下ろした訳者あとがきと、作家・佐藤究さんによる解説が収録されています。映画「ノーカントリー」は観たことがあるけれど、原作はまだ……という方にもぜひともお薦めしたい一冊です。

装幀:國枝達也

あらすじ

1980年。ヴェトナム帰還兵のモスは、メキシコ国境付近で麻薬密売人の殺戮現場に遭遇する。男たちの死体と残された莫大な現金を前に、モスは決断を迫られる。この金を持ち出せば全てが変わるだろう──モスを追って残忍な殺し屋が動き始め、その逃亡劇はさらなる"血と暴力"を呼ぶ。実直な保安官ベルは相次ぐ凄惨な事件の捜査を進めるが……。

コーマック・マッカーシー

ⒸLaura Ware

1933年、ロードアイランド州生まれ。大学を中退すると、1953年に空軍に入隊し四年間の従軍を経験。その後作家に転じ、『チャイルド・オブ・ゴッド』(1973)、『ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤』(1985)の発表などにより着々と評価を高め、〈国境三部作〉の第一作となる第六長篇『すべての美しい馬』(1992)で全米図書賞、全米批評家協会賞をダブル受賞した。その後、三部作の第二作『越境』(1994)、第三作『平原の町』(1998)を発表。第十長篇である『ザ・ロード』(2006)はピュリッツァー賞を受賞し、世界的なベストセラーを記録した。他の作品にリドリー・スコット監督映画の脚本『悪の法則』(2013)(以上、すべて早川書房刊)などがある。待望の新作長篇二作 The Passenger、Stella Marisは早川書房より近刊予定。名実ともに、現代アメリカ文学の巨匠である。

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『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』は、ハヤカワepi文庫より、3月23日に発売予定です。

●コーマック・マッカーシー既刊(早川書房刊)



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