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エドガー賞受賞! インドのスラムで起こる、子どもたちの連続失踪事件に迫る『ブート・バザールの少年探偵』

ハヤカワ・ミステリ文庫より、ディーパ・アーナパーラ/坂本あおい訳の『ブート・バザールの少年探偵』(原題:Djinn Patrol on the Purple Line)が刊行されました。
本作は、2021年度のエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)の最優秀長篇賞を受賞しています!
「1日に180人の子どもが行方不明になる」インドを舞台に、子どもたちの連続失踪事件の謎に迫る本作。そんな本書のあらすじや、著者についてご紹介いたします。

ブート・バザールの少年探偵

『ブート・バザールの少年探偵』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
ディーパ・アーナパーラ/坂本あおい訳
装画:長崎訓子 装幀:早川書房デザイン室

●あらすじ

インドのスラムに住む、刑事ドラマ好きの九歳の少年ジャイ。

ある日クラスメイトが行方不明になるが、
学校の先生は深刻にとらえず
警察は賄賂無しには捜査に乗り出さない。

そこでジャイは友だちと共に探偵団を結成し、
バザールや地下鉄の駅を捜索することに。

けれど、その後も続く失踪事件の裏で
想像を遥かに超える現実が待っていることを、
彼はまだ知らなかった。

少年探偵の無垢な眼差しに映る、インド社会の闇を描いた傑作。

●本書への賛辞

本書は、アメリカでもっとも権威のあるミステリジャンルの賞、エドガー賞の最優秀長篇賞を2021年に受賞。また、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、タイム誌など数々の媒体で年間ベストブックに選出されています。ブッカー賞受賞作家のイアン・マキューアン(『贖罪』『アムステルダム』著者)からは、「華々しいデビュー」との賛辞が寄せられています。

●著者紹介

ディーパ・アーナパーラ(Deepa Anappara)

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🄫Liz Seabrook

インド・ケーララ州生まれの作家。ムンバイ、デリーを拠点に十数年間ジャーナリストとして活動。貧困や宗教問題が子どもの教育に及ぼす影響を取材した記事が数々のジャーナリズムの賞を受賞した。デビュー作となる本書(2020年)は、ムンバイ最大の国際文学フェスティバルにて新人賞を受賞し、インドの文学賞JCB賞、イギリスの女性小説賞にもノミネートされた。さらに、2021年のエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)の最優秀長篇賞を受賞。22の言語への翻訳が決定している。

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