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【SFマガジン】10~20代SF読者アンケート「SFの好きなところ」回答を全公開!

2023年6~7月にかけて日本語版と中国語版で実施した、29歳までの若いSF読者を対象としたアンケート企画。計429名(日:232、中:197)から寄せられたアンケートの結果をSFマガジン2023年10月号(特集:SFをつくる新しい力)に掲載しています。本欄では、紙幅の関係で誌面に掲載しきれなかった「SFの好きなところ」全回答を公開します。(編集部)

SFマガジン2023年10月号 特集
「SFをつくる新しい力」監修:橋本輝幸
表紙アートワーク:中村陽道
表紙デザイン:岩郷重力

SFの好きなところ

世界の形が現実と違うところ。読み終わって現実に帰る瞬間が心地良い/とてつもない想像力を感じることができる。自力では到底たどり着くことのできない想像力に触れることができる。推理小説よりも、より広大で深遠な謎に出会える/理屈っぽいところ、現実世界と地続なところ/想像力が掻き立てられ、未来の社会を迎えるのが楽しみになる所。かつて読んだSFで示唆された社会問題などが現実に起き始めた時に慌てる事がなさそうです/奇想と科学的な裏打ちの面白さ/突拍子もないと思われがちなジャンルだが、何よりも社会に根差している点/タイムリープものが特に好き/ifの世界の想像/世間の流れに囚われない視点を持てるところ/「神の豚」(溝渕久美子)のような作品も『文字渦』(円城塔)のような作品もSFとして受け入れる幅の広さ/想像力を掻き立てられる所/「なぜその世界になったのか」といった世界観の構築がロジカルな作品が多いところが好きです。《天冥の標》などがそれにあたります/消費すると脳みそがデカくなる感覚を味わえるところや、想像力や価値観を拡張してくれるところ、私を自由にはしてくれなくてもどこか遠い別の場所には連れて行ってくれるところ/自分の常識や想像力の限界を破壊してくれるから/書現実世界の前提などを取っ払って自由に思考できるところが好きです。書き手としても読者としても/SFの定義も様々あるので一概に言うことは難しいけれど、往々にして現実と地続きなところから様々な方向へ飛躍してくれるところ。そういうものからしか得られない栄養が、主張が、物語がある/非現実的な存在や事象を実在させてくれる所/読んでてワクワクするから/現在(いま)を把握した上で未来を描いているところ。WIREDのインタビューでギブスンが「我々は22世紀を思い描けるか?」で述べていたように、いま、わたしは未来をえがくことができない。その助けになってくれるのがSFだから好き/現実の延長にありそうなところ/他にない文章の美しさを表現できる。どのような奇想も受け止めてくれるところ。奇想を正当化する過程/無限に想像できる/理屈っぽさと自由奔放さが同居しているところ/自分たちの世界から決して遠くはなく、紡がれるロジックで地続きに思えるところ/存在しえる未来を描く極限の想像力と、そのロマン/現実の延長線上にあるように見えるのにそれに手が届かない、自分たちはそれを望めないことのどうしようもなさに恨ましいほど焦がれる愛を見ます/丁寧な論理の積み重ねから全く予想できない展開が繰り広げられる点/いま・ここではない別の可能性を提示してくれるところ/少し退廃的で、理想的な未来を見せてくれるところ。テッド・チャンやグレッグ・イーガンの書くSFは人間の理性や知性を信頼していて整然としているので、雑多な現実を生きる励みになります/自分では想像できない未来を楽しめること/時としてあまりにも差し迫った現実を、時としてあまりにも退屈な人間という生き物を、科学(的思考)を通して我々に投げかけてくるところ/『なめらかな世界と、その敵』を手に取り、SFという自分の知らない世界があることに感銘を受けた。SFそれ自身の面白さのみならず、その題材や背景を構成する科学技術や物理法則にわたって、己の興味が広がった/奇想/自由度、想像力/現実を思わせる非現実性、世界設定自体の創造性、「なんでもあり」だけどなんでもありすぎないところ/SF作品は往々にして、「現実には存在しない何か」を一要素として孕んでいます。現実に存在しないと言うと怪奇や幻想を連想しますが、そうしたジャンルが非現実の枠組みに収まっている一方で、SFはそこに科学や論理といった現実的な要素を加えています。物語の中の虚構世界と、私たちのいる現実世界。相反する二つの世界がサイエンスの仲介によって融和し、接続される。そこにSFの魅力があるように感じます/何でもありだけど筋が通っているところ。奇想天外な世界観や設定が物語と互いに影響し合い、世界観が厚みを増して、物語に人間味が滲むのが面白い/飛躍した思考ができるところ/現実を忘れさせて、想像を加速する世界へ誘うところ。最近は、SFとの距離が近くなって、ふと気づきを得るような場所という側面もある/高確率でミステリも好きな人が多い/現実のカリカチュアとして虚構でありながら私たちの抱える問題やジレンマを鋭利に照射する点。あるいはエンターテイメントとしての明朗快活さ。時に理数的な理屈よりも感情が物語をけん引するドラマが展開されるところ。ウルトラマンというシリーズを生み出してくれたこと/人間の身体、関係、社会を規定する条件が異なると仮定しその現実を想像することで、いま私がいる現実の生活と倫理を相対化してくれる/現在を相対化しているところ/ドラえもんのようなファンタジー的なSFではなく、もしかしたらあり得るかもしれない未来を描いたSFが好きです。フィクションが現実になる瞬間(中国の信用スコアなど)を目にするととても興奮します/派手で自由。人の感情の機微よりモノの動く様で楽しめる/新しい考え方に触れられるところ。ワクワクするところ/作家や作品によって超技術への向き合い方に個性が現れるところ/未知の世界で冒険が出来る事。知らないものやギョッとする物・人物・価値観に出会えること/スケールの大きさや思考実験的おもしろさを、ノンフィクションだけど科学と地続きであることで現実感を持ってわくわくできる/作品を読むと、その題材にされている技術に対する当時の印象が分かるところ。特に、いわゆるディストピアに対する捉え方が、少しずつ変化しているように思えるところが好き/古典SFを開くと、パラレルワールドの過去を紐解いているように感じられてとても楽しい/割と何でも「これはSFだ!」と言えば通ってしまうような懐の深さ/想像力を掻き立てられる、可能性の広がりにロマンを感じる/行ったところの無い場所へ連れて行ってくれる/現実の延長にある非現実を感じること/現実と繋がったままどこか遠くに連れて行ってくれる感覚/日常とは異なる世界(ありそうな世界、あったかもしれない世界)が描かれたり、自分からは非日常に思える世界に暮らす人々(ないし生命体、非生命でもオッケー)が案外自分と同じ感覚を持っていたりする面白さが描かれているところ/なによりも懐の広さが好きです。そして、我々に近未来のビジョンを示してくれることにいつも新鮮な刺激をもらえます/ジャンルが許容できる幅が広く全てを飲み込むところ。設定の緻密さも乱暴さも作家の技巧で良くも悪くもなる諸刃の剣である点も好き/人智を超えた存在や技術、概念がある世界に没入していると思ったら、いつの間にか繊細なヒューマンドラマに巻き込まれているところ/別世界に行けるところ/現実世界に対する直観とは違う認識を与えてくれるところ/自分はギミックや設定の凝りというよりも、進化したテクノロジーの中で進化してない人間(現代と同じ人間)がどういった感情を覚えるのか、というヒューマンドラマなところに惹かれます。自由や社会、人が生きていくことについて、誰かが知恵を振り絞って作り出した物語に感動します/簡単に答えられるようであれば、ここまでハマり狂っていないと思います/未知の世界の社会問題を取り扱うところ/特にサイバーパンクの、いつか現実になりうるかもしれないというリアリティ。遠くないうちに来るかもしれない未来への問題提起と、それに関する考察を楽しめるところ/発想、アイテム/一瞬で別世界に飛ぶことができるし、物語が佳境に入るとワクワクで次のページが楽しみで仕方なくなるところと、読後に現実世界に戻ってから噛み締める満足感/この世にないことや有名ななかったことを本の中では本当にできることがとても楽しい/自由なところ/近未来の風景や食事や技術を疑似体験しているような心地になり、年齢を忘れて子どものようにワクワクできるところです。友人に「SFは現実味がなくてありえない世界だから好きじゃない」と言われたことがありますが、私は現実から離れた世界に飛べる感覚が好きです。さりげなく現代でも抱える人の感情や問題が盛り込まれていて、SF作品のおかげで素直な気持ちで社会性を身につけられたような気もします/ムカつくものは全部ぶっ壊せること/疑問をとことん突き詰めて、解を示してくれるから/ファンタスティックなところ、ファンタジーが理論の羽を得て構造と細部を自由に行き来するところ/フィクションは基本的に嘘によって現実から離れる為のものだとおもっているので、その嘘がより壮大なSFというジャンルが好きです/読んだ後に、旅行に行ったような満足感とその時代の社会問題や技術的なトピックに対する著者の知見が得られて一石二鳥なところ/ディストピアものとかに顕著だと思いますが、「もしも〜だったら?」とテーマを作者さんが設定し、そこから緻密な世界観とキャラクターたちがその中で生き生きと動き回る、そんなところがSFの面白いところなのではないかなと思います/奇想天外なところ。幅広い領域の作品を(広義の)SFといえるところ/権力者・富豪が容赦なく殺される唯物性/前提として、現実に倦んでいるので、リアリズムを鑑賞する気が起こらない、というネガティブな感情もありますが、やはり物の見方考え方を変えてくれるところです/異文化と価値観の転換、科学的トリック/荒唐無稽なような設定を通じて、普遍的な問題を問うこと。今ある当たり前に対してクリティカルな面を持つ純文学的なところ/現実とは違った、いつかの未来を描くことを通して現在に生きる人々が持つ偏りに気づかせてくれる。そして読者に新たな問いを与える事ができるところが好きです/半端にリアルを気取る作品よりよっぽど世界の本質を捉えられていること/現実世界とフィクションの要素がサイエンスを通していい具合に混ざり込んでいるところ/想像力を解放しても良い一方一定以上の論理性が求められることから生じる異化作用や現実世界への批評性/硬質な文体、情景の美しさ、アイデア感覚/読むと想像力が刺激されるところ。思いがけない出会いがあるところ。読んだあと考えや視点がガラッと変わるところ/設定の奇想天外さと、作者の筆力が問われるところ/近未来技術が出てきたりなど世界観が遥か先にいってるところが好き/こんなことがいつか本当になればいいのになあと思えるから/非現実的なのに、何故か『これはいつか実現しうることなのかもしれない』と思わせてくれるところ。いま自分が生きている時間軸とかけ離れているはずなのに、何かの拍子で世界線が繋がってしまうんじゃないかと信じ込ませてくれるところ。ちょっとしたスリルも感じているのかもしれません(そこが小学生の頃は怖かったですけど)/変質した世界で生きる人々の葛藤を神の視点で消費できる点/未知の(高度な)情報で溢れている。押し寄せてくるところ/人間の想像力の限界に挑んでいる感じがするから、創り出された世界から他人の思想や価値観の片鱗を感じられるから、社会の在り方を学問横断的にかつ好奇心を刺激しながら考える機会となるから/想像力の拡張、研究のモチベーション、生きづらさの緩和/突飛で圧倒的な状況がひょっとすると実現するかもしれないと思った時の背筋がぞぞっとするような感覚が好きです/ありそうでなさそうな世界観が将来こうなってしまうのではないか、という恐怖心のような好奇心を掻き立てられ、ワクワクする。また、哲学的要素や現代社会の風刺、問題提起などが描かれていると、それについてたくさん考えを深められるところ/科学という制約の下で自由で魅力的な思考実験が展開できる所/科学という架け橋を使って、読者を全く現実と違う場所まで持っていくところ/たとえ進んだ技術や社会制度、政治機構があったとしても、変わらない人類の営為への愚かに思う気持も愛おしさも、再確認できるところ/ファンタジーとは違ったベクトルで奇想天外な物語が多いことです。SFの中でもジャンルは広範にありますが、Scienceを元にしている以上、そのどれもが現実の延長線上の物語というところが想像力を掻き立てられます。一歩違えばありえたかもしれない世界線、ないしこれからありうる世界線の物語が、科学的に論理的に構築されているのがSFの醍醐味だと思います/宇宙に対する憧れを作品で表現しているところ(ハードSF)、日常のパラメータを少し帰るだけで全く異なる世界観の作品を作れること(国内SFに多い?)/コードや型などにおいて、極端に自由であること。人間が想像したものを創造し、その奇想を競う究極の場であること。基本的にその大部分が書き手と読み手の共通幻想、想像力によるため、どんなメディアでも(絵画、音楽などでも)表現可能であること/設定の自由度と、想像力、それを、様々なジャンルにも応用できるところ/SFはその代表作から直ぐに三つの方向性を想像できる。宇宙戦争からは地球外生命体との全面戦争、タイムシップからは高度な科学技術が前提となる世界、トリフィド時代からはポストアポカリプスでのサバイバル。しかし私が最も好む指向性は我々と異なる常識が前提となっている世界設定の話だ。例えばたった一つの冴えたやり方、シメジシュミレーションなど。その不可視な前提から繰り広げられる物語から自身とその前提を擦り合わせていく時間がSFの最も好きなところだ/人類の可能性を見せてくれるところ/精巧な、現実では無い舞台が作られ、そしてそこで現実の過去や現在、未来が描かれているように感じること。サイバーパンク的な猥雑さも好きです/思考実験にも近い設定のなかで、人類がどのような行動をするのか、などの思索がとても興味深い/人間が世界を認識するための条件をどこまで定義することができるのか。こんな定義があるのかと驚いたりまたその提示の仕方に驚く度に面白いと感じる。人間の限界は自分の想像力のはるか先にあるのだと思うと色んな本を手にとってしまう/「SFとは希望である」by小松左京 絶望的な状況を本篇で描きつつも、「希望は残っているよ。どんな時にもね」的な所が大好き。『ハーモニー』でのトゥアレグ族、『一九八四年』のニュースピークの諸原理のように(前者はオフライン使用のため「意識の消滅」から免れている? 後者は過去形として語ることで全体主義国の滅亡を表していると解釈できる?などなど) また、想像力を通じて現実を改変する力があるという点も好きです。現実をカリカチュア的に映し出して良かれ悪しかれ多大な影響を与えていると考えます。勿論深く考えず単純な娯楽としても大好きです。これからもよろしくお願いいたします/アイデアの塊、論理的なとこ、リアルに考えられるとこ/サイエンス・フィクションと言っても、ただサイエンスなだけで成立している作品はほとんどない(『異常論文』やSCP財団の作品はこれに近いと思う)。現実世界と少しだけ違う世界(『なめらかな世界と、その敵』や『君の話』)、あるいはまったく違う異世界(『エイティシックス』や『スターウォーズ』)が提示され、その上でその世界の物語や、少し違う前提のもとに生きる人間(など)たちの営みや心情が描かれる。それを通して、時に現実世界を描く文学には描けないようなことがらをも描き出すことがありうるという点/SFの持つ無限の想像力に心が躍ります/近未来の世界観で、科学や文化の変わりようはあれど、根本的なテーマである「アイデンティティ」や「他種族との遭遇」などを描くことにより、突拍子のないことを今の視点で考えることができる点、また、特にサイバーパンクの日本との親和性や神話との融合など、SFの中でも「サイエンス・ファンタジー」も読み応えがあり、ついつい気になって読んでしまう/自分の想像もしない世界が広がっていて、ワクワクする。そんな世界の中で生きる登場人物の心の動きや生き様を垣間見ることが、とても楽しい。また、完全なるフィクション、おとぎ話というよりも、どこか現実とのつながりがあって、「もしかしたら私たちの世界でも…」と現実への新しい可能性を示唆してくれるところが魅力的/その人がどのように世界を見ているのかがわかるような気がするところ/何でもアリだから/一般的には知りようもない言葉や知識を得られるのがまず面白い。次に、世界観が独自である場合が多く、触れることで現実社会が強制的に相対化されるのが刺激的である。さらに、一定の歴史を持つ文化なので、詳しくなるごとに一般的な文学史的教養とは異なる歴史観が得られる。また、キャラクター小説的な文法の予想外な発展の可能性を感じて楽しい/現代神話/特殊な技術や現象などの影響で変質した社会が描かれているのを見るのが面白い/人間の想像力が見られるところ。誰かの考えた別の世界にのめり込む感覚がたまらない/SFだから好きという訳では無い。面白いから好き。特殊ルビが沢山あると好き/SFの中に取り込まれている技術にワクワクする/警鐘のように読めたり、どこか現実的だったり、特に科学的要素の含有によって妄想の枠に留まらない現実感のある創作に仕上がっている点/奇想と現実感が同居しているところ/遠い未来や一見別世界のような舞台で、現実世界との連続、痕跡が見えるとニヤリとできる/人の想像の限界に挑めること/躍動するカッコいいメカ。常識をひっくり返すカッコいい架空理論。カッコいいところが好きです。他にも色々ありますが、非人間のものが人間の心情に訴えるという部分に魅力を感じます/世界認識の枠組を揺るがせてくれるところ/現在存在し得ない技術や、もしもの世界に決定された世界を論理的に描き、それが人間の感情だったり内面にフォーカスされるところが好きです/想像力の冒険、可能性への挑戦/様々な未来や科学の可能性に触れることができるところ/辛いこと、嫌なこと、悲しいことも多い現実。けれど、未来には素晴らしい世界が待っている、少なくとも素晴らしい世界になる可能性は常にある。その可能性を、証明し続けてくれるように感じるから/自由な世界観を創作できつつ、いわゆるファンタジーとは違い筋の通った裏側があるところ。解像度があがり、没入できます。それと未来だけでなく歴史SFや日常の延長のような作品もあり、一口にSFといってもその中には多様なジャンルがあるところです。ほかのジャンルは詳しくないですが、短篇集が充実しているような気がします/無機的なロマンが際限なく広がる点。人間が単なる機械やセルオートマトンとして、バイアスのない形で捉えられて表現される点。グレッグ・イーガン的なSFが特に好きです/現実をきびしく見つめていながら現実を超越した世界を作り出しているところが好きです。他のジャンルよりもはるかに架空の度合が大きいのに、だからこそなのか人間の本質や生のありかたがありありと描かれているところが好きです。SF小説は、人間を描く「文学」という存在においてとても核心的な役割を担っていると感じます。/自分の頭では出てこない発想を読めるところ/人類が到達してはいけない世界を教えてくれる。私たちの未来を教えてくれるので/人間存在‐社会を拡張しながら、同時にそれらの本質を捉えていくようなエンタメと哲学が混在性/自由であり孤独、現実的でありロマンチック。相反する考え方や想いが込められた複雑で不安定な作品が多くて好きです/未来はこんな世界になっているかもしれない、とわくわくできるところ。また、文明や常識が異なる世界を追体験している気分になれるところ/現実の少し先のありえるかもしれない世界、逆にありえない世界でもSF小説の中で成立してさえいれば何でも見られる部分/性別や種族によらない愛情や友情が描かれることが多いところ/自分のいますんでいる世界や時系列から地続きにあるかのような世界観や設定のあるものが好き。宇宙・AI・ディストピア社会であれ現在考えうる技術や現状から発展していくかも知れないというワクワク感と不安・焦燥感がたまらない/SFっていいよね~~~~~~/よく知らない用語が出てくるが、根拠があったり元ネタがあって、調べるとより楽しいところ。魔法と科学、歴史と神話のギリギリを反復横とびするうちに残像として物語が浮き上がる感じが好き/途方もないところ/「ありそうでなさそう」「なさそうでありそう」を見せてくれるところが好きです/論理的とされる段階をきっちり踏んで科学的に議論し、人類の想像力を拡張していくところ。ジェンダーにおいては、「男性は理性=科学、女性は感情=非科学」とされた時代がとても長かったので、女が主体となって女を語る作品が増えていくと、「女」がスティグマから解き放たれ、可能性を拡張されていくように感じる/イマジネーション/かっこいい/ちょっとした特殊設定を入れることで、人間の弱さや醜さを際立たせ、人としてどうなりたいか、どうありたいかを考えさせてくれるところ/楽しくて自由なところ。現実にはくだらないのに従わなければいけない風習や不公平があるけれどそうじゃない世界があると思わせてくれるところ/短篇でも長篇でも、その物語でしか味わえない設定の妙、アイディアに出会えること/作者がかなり自由に世界を作ることができるため、人生観や哲学が作品に反映されるのがおもしろい。また、人類に対して客観的あるいは批判的な見方をする作品が多く、私の価値観と合うため共感が生しやすく心地が良い。題材となる科学そのものにも知的好奇心をかきたてられる/ロマン/テクノロジーレベルや文化レベルの違いから生まれる現代との齟齬や新たな価値観/ワクワクするような世界観、重厚なテーマを題材にした物語、あっと驚かせられる展開。そういう所が好きです/論理的な設定やギミックの面白さと、それらの非日常な要素が人間の原始的で非論理的な部分の美しさを浮き彫りにするところ/世界の捉え方が増えるところ/考えたこともなかったような概念を見せてくれるところ/世界観やキャラクターが一辺倒にならないくらい、風呂敷を広げた作品が多いところ。メカメカしいガジェットが登場しやすいところ。どんなにハイテクになっても、どんな超常的な力があっても、結局は人と人が関わり合うところ/一匙の空想を中心に広がる思考実験のような、強度の強い物語が魅力に思う。強度を高めるのに、科学の説得力・語り口を用いることが多く、結果的にSFをよく読むようになった/現実にはあり得ない法則の中で成立した社会と、そこでの慣習、価値観などを感じられる点/SF初心者の意見ですが……あくまでファンタジーだけど微妙な匙加減のリアリティを混ぜることで設定が現実のように頭に入ってきて、その世界に入り込めるところ/人間や社会について、近代的なものとは異なる価値観から眺められ、大きなテーマを設定できるところ/まず、面白い。大学に入ってからは現代社会への風刺などが見られることに気づき、既存の社会システムとの対比という点でも面白いと思うようになった/未来を現状の延長として考えがちな私を、その思考では決して辿り着けないような場所に連れて行ってくれるところ/もし〇〇であればどうなるか、という問いで多様な世界が存在しうることを示すところ/奇想天外なとこ/自分の存在意義や生きている上では切り離せない人と人との関係について色んな面から描かれるのでとても面白い。また、世界の将来の可能性や楽しい想像の世界に触れられることも面白いし、色んな考え方を教えてくれるため/自分達の世界とは大きく異なる世界の中で、その世界でしか生まれないようなストーリーを描いてくれる、というのがSFの魅力だなと思います!/想像力を駆り立ててくれるところ/フィクションそれ自体の新しい発想に留まらず、現実についても新しい見方を与えてくれるから。また、それらの新たな視点に基づくことで論理的なのに先の見えない展開が楽しめるから/晦渋な論理や理屈を理解していくのは面白い。物理は専攻していないので用語などが出てきたときはだいたい調べていてそれも楽しい/SFは未来へ想いを馳せるに留まらず、現状の社会に対する批判・警鐘を論じることができるという点が、わたしがSFを好きな理由です。科学技術によって現代社会は支えられているにもかかわらず、科学に貢献している人々は軽んじられているように思われるニュースがときおり報道され、科学者ではない一般市民もそれらを享受し取り扱う以上、自身ならびにその他の誰かを傷つける可能性を考慮し、その責任を負わなければならないはずです。にもかかわらず、教育機関職員の給料は減らされ、人を殺すための兵器が大量に売買される。無意識にゴミの分別を怠ったり、無駄な資材の使い方をしている限り、わたしもその例を漏れることはないのでしょう/ミステリでいうトリックの部分が惑星規模だったり遺伝子レベルだったりで、(人にとって)圧倒的なところ。 小説の中で本当らしさがとことん追求されていることで、普段意識しないような現実の世界での現象や問題が顕在化して、いろんなことを考えるきっかけになってくれるところ/現実にある科学を足元においてどこまでも高く飛べるところ/日常に重なって存在している、けれど少しズレた先にある世界に対する自由な想像力がSFのかっこよさだと思います/技術によって様々な制限から開放され変化した人間や、社会が描かれるところ。 現実世界ではよしとされない価値観を、物語の中では魅力的で美しいものとして描き得るところ。 既存の価値観を否定し、新たな価値観を読者にインストールしてくるところ/とあるシステムや考えのもとにある社会(世界)で生きる人々が描かれているところ・もしかしたら、こんなことあるかも……と思わせてくれるようなワクワク感・かっこよくてハイスペで律儀で、でもどこか不完全な(人間がつくっている・人間がつかっているという点で)メカたちが登場するところ/人の想像力が最も豊かに見えるところ/センス・オブ・ワンダー/未来をよくするヒントが詰まっているところ。ディストピアを描く作品もあるし、未来のすごいテクノロジーとか、まだ見えぬ未来が想像できて面白い。その中で、今後の社会がどうなるのかというシナリオを悲観的になりすぎずに考えられる。近年は技術革新が追いついてきているのを感じられて、そう遠くない未来にこうなるかも?こうならないためにはどうしたらよいかな?と考えを巡らすのが楽しい/限界のない可能性の文学だと感じたところ/空想の世界の中で人の在り方や異種族とのコンタクトなどを通じて、本質に想いをはせるところ/この現実世界とは違う世界を説得力と論理を持って描いてくれるところ。その世界を舞台にして現在の社会にも通じる問題やドラマを魅力的に描いてくれるところ。結局SFを通してこの現実社会を相対化して見れるところが好きなのだと思います/現実から遠ざかろうとする心と現実を投げ出さない姿勢の両方を求められるところ/何かと分断されがちな「文」と「理、技術」をつないでくれるところ/この先、起こりうる未来を予見させてくれるところ。自分の認識、想像を超える作家の創造性に触れることができるところ。その世界の在り方。作品の世界観にもよるが、ガジェットなどにその時代や世界の特異性が見れる部分や、量子力学など科学技術の発展により変化する部分に夢を見る/現実と地続きに思える、非現実の世界を体験できる点/なんだか賢そうなところ,論理的に突飛なことを導き出す面白さ/宇宙探索の面白さ/それは世界との交流であり、星レベルでの共感的な落胆であり、光線との歓喜に満ちた対話であり、想像上の文明が子供のように成長できるのかという疑問である/過去、現在、または未来を想像して、現実のタブーを打ち破るところ/別世界への窓となり、想像力を解放し、メタバースを旅するようにしてくれるから/未知の探索/現実から切り離されつつも、地球の重力を楽しめるところ/未来に対する想像力と警告、社会の現状や人間性を思考する点、宇宙の壮大な描写/未来に対する合理的な推測、人間性の議論/ロジックとイマジネーションの組み合わせは、時に予言のようで、とても面白い/未来と夢/壮大なイマジネーションが、もうひとつの世界、もうひとつの人生を築き上げてみせる点/未来、探索/科学の厳密さと幻想の開放の統合/想像力の余白/リアリティある幻想に基づいていること。壮大な宇宙を舞台にした小さな人間同士の絆はロマンチックで温かい気持ちにさせてくれ、宇宙規模の冷酷な闘争は弱肉強食の残酷さを示してくれます。人間模様のロマンと厳しい対立は交錯し、逆説的でありながら調和した壮大な宇宙のシンフォニーを奏でます/誰でも自分だけの想像の産物を生みだし、自分の生きる時間と空間を超越したものを見ることができること/人文SFと宇宙の自由度/未来と(現実には)不可能なことすべてについての大胆な予想と空想/既知の想像力を突破して、大きな影響をもたらすことができるから!/死と向き合いつつも生き抜く姿勢/想像力と、緻密な論理性を兼ね備えているから/私にとってのSFの魅力は、良くも悪くも、未来に対する多くの可能性を見せてくれることでしょう。未来への好奇心、世界への好奇心を掻き立てられます。テクノロジーの発展とともに、これら想像にすぎなかったことが実現するのが楽しみで仕方がありません。個人的には、SFにおける想像力は人類社会の発展を導く重要なものだと感じています。SFは未来の技術や生活の可能性を垣間見せてくれるだけでなく、人類が未来においてどのように行動し、どのような状況に直面し得るかも教えてくれます/理性が絶対の傍観的な観点/壮大な計画における人類の運命を思い描くところ/未来の想像力、人間の本質、技術の影響力/未知の世界の探索と、人類の勇気/私を感動させるSFには、人類の強靭さや偉大さを示すために、人間の文明を脅かす邪悪で理解しがたい異星人のような作為的な存在を登場させる必要はありません。内部抗争や敵対関係を解消し、真に統一された運命共同体を形成したとき、我々に敵はいなくなります。人類にとっての唯一の脅威は、宇宙と自然です。 無限の未知なる世界を前にすれば、小さき個人は苦難を恐れず、自らの命を賭してでも、全体のために栄光と大義を成し遂げようとします/世界の仮説、仮定の演繹、より広い視野を獲得し、現実を超越する喜び/宇宙の未知と未来、人類の「無限」の描写と憧憬、科学技術はどこまで到達できるのか、人間社会の現状、どのような道徳が支持されるのか、宇宙の他文明の空想などが描かれているから/想像力の境界を広げ、科学の学生が寒い科学の世界で暖かさを感じさせ、私を研究と研究に導くようにします/1.より素晴らしい世界に行きたいと常に思っているからです。 一般人の私たちは生きている間に不老不死の修行を極めることはほぼ不可能ですし、小説の中の魔法の世界も私たちからとても遠いところにあり、形而上学はまだ漠然とした夢のようなものです。 しかしSFは違います。SFは無限の素晴らしい想像力を含むだけでなく、人間の知恵によって創造され、実現される可能性があります。SFは私たち自身の未来の奇跡に属する、それがとても魅力的である点です。 もう少し長く生きれば、たぶん私は本当に豪華絢爛なSF世界の技術の粋を見ることができます(bilibiliのコメントから引用)。2. SFは、私たちの心の中の未来であり、私たちの脳を展開した世界であり、悲観的かもしれませんが、美しいものかもしれません。SFは私が思う中で最もロマンチックな場所であり、与えられたフレームの中であなたは想像力を飛翔させたいだけ飛翔させることができ、想像力は技術革新、技術革新の促進の基礎となります。 私たちは未来に近づいていくのです(bilibiliのコメントから引用)。3.私にとってSFとは、既存の科学理論や現実の出来事と、作者の推測による他の理論が組み合わされた作品であり、人類の現在または過去の社会にとって指導的または批判的な意味を持つものです(個人的意見)。架空の物語を通してリアルな感情を観られるところ、想像力の限界に挑戦するところ/未知の幻想/生身は現実にいようとも、思考は現実の外を飛翔できます/自由闊達で奇妙な考えを体験できるから/SFは他のどんな文学よりも私の心に響くし、存在しない世界に自分を置くことを可能にします。SFをたくさん読んでいると、私の意識の中ではそういうことが本当に起こっています/自分が経験した現実とは異なるが、無限の可能性の中では存在する可能性もある世界が構築されるから/宇宙、社会、人格についての深い哲学的思考をもたらすことができるから/リアルな偶発的想像力/想像力は野生の馬のようなものであり、さまざまな未来の可能性を生み出します。特に実現可能なアイディアだと、よりエキサイティングに感じます/SFは夢のない人々が夢を見るのを助けます/SFは人類が科学の未来に向けた展望で、現在の科学者にもインスピレーションを提供します/まったく異なる震撼を与えてくれるからです/既存の物とは異なる、超越的で科学的で壮大な思考のスタイル。そして未来の可能性の探求/リアリズムの中のロマン/他の文学ジャンルと比べ、SFは独自の特別な意義を持っています。SFは人類のはかなき運命の荒涼さであり、此岸から彼岸への窓であり、現在と未来をつなぐものです。 また、SF作品の水準は国家の想像力と創造性を示しますし、将来の科学技術発展の方向性を導くことさえあります!/それ(SF)は全人類の黄金の夢です。 広大な情報の海の中で、文明と個々人の誰もが皆まさに生まれ変わりのような経験をします。そのような変革後も残るものも、変革と激動を生き延びるもの、時間が経っても持続し、さらなる変革を引き起こすものは幻想と呼ばれます。世界がどのようなものになったとしても、幻想は、世界をここまで到達させ、将来どこに行くかを決定する主観的な決定要因です。客観世界に対する能動性の影響は、実際の行動において最大化され、その後、主観意識に対する影響は、世界の客観的法則上のすべてを変え得る力として凝結します。それは無限の神力にせよ、ロマン主義思想でいうところの文明の最大の魅力にせよ、はたまた量子力学の枠組みにおける自由意志と魂のテーマにせよ、「人」そのもの、生命体のあらゆる社会性の総和です。これらはすべて少年性の黄金の夢です。/限られた空間の中でも、無限の可能性を秘めた偉業を生み出せます/私の心を啓発し、空想させ、科学の未来に無限の可能性を与えてくれます/新世界/奇妙な感覚、現在の世界とは全く違う、世界からの隔絶の感覚は魅力的です。 すべての人間の旅の終着点は異国の地にある故郷だと私は信じており、SFはそれにとても合致しています/深遠なる天空と、複雑な人類/お金になるし、精神的な消耗を満たしてくれるから/あり得る現実の真理/無限の可能性/想像力と技術的要素の折衷/多くのSF作品は実生活に何らかの啓示をもたらしてくれますが、同時にSFの広大な宇宙に身や心を置くと自分がいかにちっぽけな存在であるかにふと気づくこともできますし、心配をやわらげ、真理に対する執念を奮い立たせてくれます/豊かな想像力、奇妙なヴィジョン、魅力的なプロット/科学の理性と人類の夢、人類の思考の結合/はるかかなたでの冒険、ファンタジックな新世界、科学的なルール設定。/社会の変化によって引き起こされる影響、規則、秩序の変化。刺激的な未来の想像、現実を抽象化した幻想(によって生み出される)科学技術発展から派生した人文主義思考/想像力/非現実的、無限の可能性に制限がないところ/とても大きな包容性/奇妙な想像力、壮大な世界観/無限の想像力。永遠に思考し、真理を追求する姿勢/読書している間、自分は時の流れや広大な宇宙の前では取るに足らない存在なのだと感じ、その虚無感や無重力感覚に、腐った現実から逃避する喜びをしばしば覚えました/未来の幻想と共に、真摯な理念と美しい文章が現実の問題を真に書き表すから/想像力と、現実の解体/驚異の感覚、広い視野、技術の探求、社会形態の考察、時代の対応を味わえる/思考実験だから/自由奔放だから/政治のメタファーや諷刺、想像力が現代社会を極端に表現できるから/まったく新しいものとの価値観の衝突、自由きわまりない想像力、著者の理念と美学の表現/過去を反抗し、現在を調べ、未来を想像します。技術的および人間性のゲームにおける人道的な感情を示しています/無限の宇宙と、微笑ましい情感のインパクト/想像力の発達を促進するから/無限の想像力/SFの魅力は未来を想像するだけでなく、現在を認識する手助けをしてくれることにもあります。 未来についての想像上の議題は、非常に遠くにあるようで、実はすでに起こっているものがたくさんあります/限界を想像し、不可能を可能にし、未来の可能性を予測することで、人間の心はSFの中で開放され、現実世界から一歩踏み出し、手の届かないものについて考える機会を得られます!/想像力/日々の生活から飛び出して、現実を超越した可能性を見られるから/SFはオルタナティブな可能性をもたらし、科学の美しさを示し、私をしばらく現実逃避させてくれます。 SFはまた、自分自身をよりよく知り、人類が時間の大河の中で、宇宙の中でどのような立場にあるのか知る助けにもなります/奇妙でロマンチックでユーモラスな表現を見つけやすいジャンルだからです。 SFを読んでいると、可能性の風景を感じとることができます。平たく言えば、SFはCOOL!/幻想的な物語の中に、実際の社会の反映を読むことができるから/非常に想像力に富み、人生や未来の意義を試行させ、灰色の領域と光明の世界が共にあるから/無限の探索/科学に基づいた奇想天外な幻想だが、充分に合理的。特にハードSFはそう/幻想/重力から解き放たれ、神の領域に触れられるから/作品の世界観や、物語に無限の可能性があるから/SFの魅力は未来への展望と、既知の範囲外にあるものの探求にあり、そこには人類の想像力と人類という種族への期待が込められています。 SFの文脈では私たちは時に小さく、時に壮大ですが、宇宙を見渡せば、人類は井戸の中のカエル(訳注:クルミの殻の中の王様。おそらく『ホーキング、未来を語る』からの参照)に過ぎないことに気づきます。


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