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構想40年、執筆5年! トルコ初のノーベル文学賞作家オルハン・パムクの『ペストの夜』(宮下遼訳)11月16日発売のお知らせ

早川書房から、11月16日水曜日、『ペストの夜』(オルハン・パムク/宮下遼訳)が発売されます。トルコ初のノーベル文学賞作家として、『わたしの名は赤』や『無垢の博物館』、『パムクの文学講義』で知られる作家オルハン・パムクが構想に40年、執筆に5年の歳月をかけ、オスマン帝国末期の東地中海に浮かぶ架空の島、ミンゲル島を舞台にした小説です。

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あらすじ

オスマン帝国末期の1901年。東地中海に浮かぶミンゲル島では、ペスト流行の噂が囁かれていた。ペスト禍を抑え込むため皇帝アブデュルハミト二世の命で派遣された疫学者は、何者かの手によって惨殺される。代わりに送り込まれたヌーリー医師と、その妻、アブデュルハミト二世の姪にあたるパーキーゼ姫は、ペスト撲滅のために島に降り立つ。だが二人は秘密裡に、疫学者殺害の謎を解き明かす使命も負っていた――。

ミンゲル島では日に日にペスト感染が拡大し、島民は島から逃げ出そうとしていた。感染拡大を懸念し、海上封鎖を進める西欧列強諸国とイスタンブルの中央政府。そんな中、疫学者に続いて彼の助手までもが殺される。ますます孤立を深める島に取り残されてしまったパーキーゼ姫とヌーリー医師。二人が目撃する島の運命と、殺人事件の真犯人とは――?

オルハン・パムク Orhan Pamuk
1952年、イスタンブル生まれ。トルコ初のノーベル文学賞作家。イスタンブル工科大学で建築を学んだあと、イスタンブル大学でジャーナリズムの学位を取得。1982年発表のデビュー作『ジェヴデット氏と息子たち』(未訳)がトルコで最も権威のあるオルハン・ケマル小説賞を受賞。その後に発表した作品もトルコ、ヨーロッパの主要文学賞に輝き、世界的な名声を確立する。1998年発表の『わたしの名は赤』はニューヨーク・タイムズをはじめとする世界の有力紙誌で激賞され、国際IMPACダブリン文学賞を受賞。2002年の『』も同様の高評価を受け、2006年にはノーベル文学賞を受賞した。2008年に『無垢の博物館』、2014年に『僕の違和感』、2016年に『赤い髪の女』、2021年に『ペストの夜』を発表した。現在イスタンブル在住だが、毎年ニューヨークのコロンビア大学で1学期間だけ教鞭を執っている。

© Koray Şentürk, Yapı Kredi Kültür Sanat Yayıncılık Archive





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